9ヶ月に渡って、西海岸でサーフィンに興じると共にマリブのホーム・スタジオで録音を続けてきたサイケデリック・ポップ・デュオMGMTが、来年の早い時期を目指してセカンド・アルバム『CONGRATULATONS』をリリースすることを明らかにした。

これは先週末、TREASURE ISLAND FESTIVALにデュオが出演していた際、メンバーの片割れANDREW VAN WYNGARDENが地元新聞『THE SAN FRANCISCO EXAMINER』に語ったもので、アルバム・プロデューサーにはSPACEMEN 3/SPECTRUMのPETE "SONIC BOOM" KEMBERを起用し、ゲスト・ヴォーカルとしてROYAL TRUXのJENNIFER HERREMAが参加しているという。

2007年にリリースされたMGMTのデビュー作『ORACULAR SPECTACULAR』の成功は、NYブルックリン出身の彼らに国際的な名声をもたらし、アルバムはこれまでに508,000枚を売り上げるヒット作品となっている。

しかし高まる人気は必然的に大衆の注目を集めることとなり、フランスのサルコジ大統領がキャンペーンの際に無断で彼らの楽曲を使用したことで訴訟問題に発展するなど、様々な難題に直面する結果を招いた。サルコジ大統領との1件は最近になって示談が成立しているが、VAN WYNGARDENと相方のBEN GOLDWASSERの2人は、騒がしい環境から逃れてレコーディングに集中するために今年1月から西海岸のマリブにこもった。そしてVAN WYNGARDENは、そこでサーフィンを覚え、波に揺られながら心の癒しを満喫したのだそうだ。

またVAN WYNGARDENによると、新作『CONGRATULATIONS』は陽気な雰囲気だったデビュー作『ORACULAR SPECTACULAR』に比べてエッジの利いた作品になっているそうだ。そしてタイトル・トラックはかなりダークな仕上がりになっているらしく、「この曲は、デビュー作をリリースしてから自分たち降りかかってきたあらゆる異常な状況に何とか対処しようとしている僕らを表現したものだ。時々、目の前に起こる不自然な状況にね」とコメントしている。